乾燥と痒み(かゆみ)の関連性

空気が乾燥してくると、どうして体が痒くなるのか?

冬になると、体のさまざまな部分が痒くなることがあります。 空気の乾燥と痒み(かゆみ)には、どの様な関係があるのでしょうか?

実は、人間が痒み(かゆみ)を感じるメカニズムは、 まだ多くの部分が解明されていません。 それでも数々の研究から、痒みの起こるメカニズムが少しずつ 明らかになってきています。

1、刺激物質が侵入しやすくなる
冬場は空気が乾燥するうえに、気温が下がるために 汗をかく量が極端に少なくなります。 これまで皮脂(脂分)と汗(水分)が混ざることによって 出来ていた皮脂膜(天然の保湿クリームの働きをする)の形成が不十分になります。 皮膚のバリア機能である皮脂膜が不完全な状態の上、 乾燥によって地肌も乾き、皮膚の表面はかさかさとなって、 ひび割れた様な状態になります。そのため、アレルゲンなどの外界の 刺激物質が、神経細胞のある真皮の部分まで 到達してしまいやすくなるのです。

2、神経細胞が皮膚の表面近くにまで伸びる
次に、特にアレルギー体質をもつ方に多く見られることですが、 神経細胞が皮膚の表面近くまで伸びているという特徴があります。 健康な皮膚を持つ人は、痛みやかゆみを感じる知覚神経の先端が 表皮と真皮の境界あたりにありますが、特にアレルギー体質の方は この知覚神経の先端が、表皮の角質層のすぐ近く(皮膚の表面近く)まで伸びてきて いることが多いのです。 皮膚の表面から侵入した刺激物質が、簡単に知覚細胞に 触れやすい状態になっています。

3、体を温めすぎる
体温が上昇すると、神経伝達の速度が上がり、より一層、かゆみを 感じやすくなります。 厚いふとんにもぐりこんでいたり、お風呂に長くつかることは 体温を上昇させて、痒みを一層感じやすくなるのです。 また、お湯には脂分を取る作用がありますので、長湯は 皮膚表面の皮脂膜を減少させることにもなります。 冬場の長湯も、ほどほどに留めるべきでしょう。

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